と、いうわけで。



多摩にやって来たのはいいものの、新八と言えばなんか懐かしんでて、遙なんて川で小さい子と遊ぶ始末。



遥は木々から漏れる木漏れ日を見上げながら神社の境内を歩き回っていた。




新八が進む気配を見せない限り、多分、きっとずっとこのままだと思うんだけど………




「かっちゃん」



(あ、土方さんの声)




懐かしいなぁ、なんて遥が耳を傾けてギョッとした。



「「土方さん!」」




そう、境内に向かって来たのは間違いなく土方、そして近藤だった。




「ん?歳、知り合いか?」


「知らねーけど……?」




土方の眉が潜んだ。



(((こわっっっ!ι)))



土方や近藤の若い身なりを見る限り、二人の20代前後の頃なのだろうが、



鬼の副長は元からのようだ。