「あたし、もうこのままでいいよ!
永倉さんがそばにいたらそれでいい」
――――――――永倉はそばには――――
――いられない――――――――――――
「どうして……?」
―――――――過去の人間だから――――
――――それに――――
――――――この時代は――――――――
―――まだ終わらない―――――――――
「じゃああたし過去に戻ります」
―――――――無理だ―――――――――
―――――また歴史がかわるだけ――――
「じゃあどうしたらいいんですか」
――――――遙を殺せ―――――――――
そこまでして新八と愛を貫こうなんて思わない。
犠牲を補うくらいなら、犠牲はあたしだけでいい。
――――――――…………―――――――
「変なこと考えるな遥。犠牲なんて一人もださない」
―――――――遙の体にしか――――――
―――――新八の魂は埋まらない――――
――――だけど遙が受け入れなかった――
―――――遙も恋をしていたから――――