悪戯に新八が笑って、遥は懐かしいなんて見ていたら急に視界がグラッと揺れて天井が見えた。
「やっ……!」
途端に首筋に感じる新八の熱い感覚。
不覚にも嬉しかった。
「永倉さんっ……あたし、ずっと待ってました」
「うん」
「もうどこへもいかないでっ」
「うん」
体に触れる新八の長い指先。
体がどんどん熱くなっていった。
―――――遥――――――――――――
ボンヤリした頭の中に、急に声が透き通って聞こえて、遥はビックリして起き上がった
―――――――――永倉―――――――
新八もムクッと起き上がる
――――――心のありかは私が―――――
―――――――持ってる―――――――
―――――私を探せ―――――――――

