「……永倉さん。」

「ん?」




遥が永倉の胸に顔を埋めると、永倉が、ゆっくり遥の肩に手を回した。




「あたしが、未来に帰ったら永倉さんは、どうするんですか?」




ずっと考えていて、口に出したら一気に不安が遥を襲った。



それは永倉も同じで、もし遥が未来でなく自分を選んでくれたらどんなに嬉しいかと考えた。



だけど、遥は戻らなきゃいけない運命。


どんなに愛してもどんなに長生きしても会うことはできない。




だから永倉は、ずっと考えていたんだ。



「生まれかわって遥を探し出すよ」



そんな非現実的なこと、きっと無理だろう。だけど



「タイムスリップして来て出会って恋したんだ。
俺は遥と出会えたことを運命だと思ってるよ、だから、未来でも会えるんだと思うんだ。」