「もう幕府も終わりだ。悔しいが、次の世代に任せよう!」



近藤が皆に聞こえる大きな声で言うと、共に戦った仲間たちは互いに抱き合った。



「ええじゃないかええじゃないか!」



農民はこの頃、相次ぐ戦争と、不作が重なり、米の価格がはげしく上がり、そのために江戸や大阪をはじめ、全国各地で、世直しといって、物価を下げる要求をしていました。




民衆は世の中が変わることへの期待と不安から、「ええじゃないか」と熱狂し、歌い踊る騒ぎがありました。





「ええじゃないかええじゃないか!」




こんな風に踊るのも悪くないかも、と遥はバカみたいに騒ぎ、隊士たちはその夜を飲み明かしました。