二条城が燃えていると言うことは、もう京は終わったことを意味していた。


隊士たちも、京がないのなら一生この場所で京を守り続けようと、自害したのだった。




武士よりも武士らしく。



いつしか土方がいったその言葉。



遥は心から彼らは武士よりも武士らしい精神を兼ね備えた男達だったと手を合わせた。




――どうか彼らの次の人生で幸せに―――



遥の願いとともに、彼らがここにいたんだと歴史に残すことを誓った。




絶対にこの時代をなくさせはしない。




その時、遥たちの目の前に山崎が現れた。



「探しましたで?」



山崎も辺りの様子をみて辛そうに表情を歪めた。



「……もう少し早ければ」



山崎はキッと遥、土方、藤堂、永倉を見つめた。



「永倉さん。おかえんなさい」


「あぁ、で、どうしたんだ?」




山崎とはまた、久しぶりの再開であった。