「…頑張ったな」
土方が優しく遥の頭を撫でて、笑った
「……江戸は遠かったですね」
「違うよ。
永倉のこと」
真剣な表情で、溢れだしそうな感情を少しずつ出してくる土方の眉が少し下がった。
「……永倉なんか忘れて俺にすればいいってずっと思ってたよ」
「土方さん………」
遥は困ったように謝ろうとすると、土方が遥の口をふさいだ。
「わかってる。だいたいあんな永倉の前で幸せそうにされたら吹っ切れるって」
土方は小さくため息をはいて自分の髪をクシャクシャにした。
「土方さん。あたしもお兄ちゃんみたいな土方さんが大好きです」
お兄ちゃんみたいな……土方はわかってたけど苦笑いして「ありがとう」と言った。

