時のなかの赤い糸



「遥、明るいふりして、でもどっかでいつも新八さんのこと思ってて…
俺がかわりに側にいたいと思っても、新八さんを思う遥には近付けなかったよ」



永倉は静かに藤堂の話に耳を向けた。



「俺は、最初から遥が好きだった」



そう言って藤堂は困ったように「横取りする気はないからね」と付け足した。



「ありがとな、平助」



永倉のお礼によく分からなかったけど藤堂は嬉しそうに頷いた。



(遥の幸せそうな顔見たら吹っ切れたよ)




藤堂は少し悔しそうに恋敵であった永倉の顔に水をかけた。




遥は、大分楽になった足を見てため息をはいた。



豆ばかりの白い足が痛そうに腫れていて、女の子ばなれしすぎだろ…と項垂れた。