その日の夜。
桜田門外で井伊直弼を殺し、役目を果たした新撰組は京に戻りました。
幕府に、江戸に残れと言い渡されたのだが、土方は「あくまでも京の護衛のためだから」と断りました。
同じ道を通ってきて、行きに半分が殺されて、帰りどうなるかは本当に分からなかった。
永倉も遥も、それに土方も藤堂もただ幕府のために戦い続けた仲間を、失わないように歩き続けた。
お互いの絆がよりいっそう強くなったあかしでもあった。
見慣れた風景が広がり、二条城の裏山まで来たことを示していた。
高台まで懐かしい風景を見ようと走りだした一同は唖然とした。
その時、遥と永倉、土方、藤堂は靴擦れしてしまった遥の足を山の木陰で見ていた。

