「…お疲れ様でした!」
近くに流れる川で少しの休息をとることにして、遥は隊士たちにおにぎりを配っていった。
「ありがとうございます!隊長」
言われるたびに遥はにこっと笑ってみせた。
全員配って永倉のところに行くと、土方も藤堂もいた。
川原に座っておにぎりを食べる。
こんな些細なことが、今では幸せだった。
「平助なんか大人になったなぁ」
永倉が平助のことをじっくり見ると、平助は照れたように頭をかいた。
「見た目だけ」
「Σなっ!」
やっぱり3年と言う月日がたってもこの二人は全く変わらない。
「そうだ、永倉達の結婚式やるか!」
土方が言って立ち上がると皆もこちらを見つめた。
「まぁ、ちゃんとしたことは戦いが終わってからだな」
遥も永倉も幸せそうに手を繋いで笑っていた