時のなかの赤い糸



「嫌」



山崎ははっきり即答。

「なんで―――!?」




と、遥、柊が項垂れた。




「見付けてくれたら」




柊がニヤリと笑うと山崎は少しくいついた




「お姉ちゃんとデート許してあげてもいいよ!新八にいの弟だもん!
このくらいの権利は…」


「ない!!」




柊の言葉を遥は遮ると深いため息をはいた。




「……その条件、のるわ♪」



「Σはっ!?」




こうして山崎の条件つきの契約がついて、その次の日、屯所にはお姉さんの姿があった。




「あたし、蓮華。
よろしくね」




かわらない色っぽさを振り撒く蓮華に遥は自分を惨めに思った。



遥の自室で話してる訳だが、しょうじの外には原田やら藤堂やら男達がいた。




特別覗いている訳でもなく、ただ蓮華が出てくるのを待っているのだ。