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次の日。
遥と柊は市にいた。
派手気のある人だったから、すぐに見付かるのでは、と思ったのだが、なかなか見付からず
気付けば日が沈みかけていた。
「見つかんないね」
「うん……」
少しガッカリと肩を落とした柊の手を遥が優しく握って元気つけた。
「大丈夫だよ。
きっと柊君のお姉ちゃん見つからね」
二人は寂しげな肩をして屯所に戻っていった。
「お帰り――」
「ただいま―――」
山崎が通りかかって遥はピンと思い付いた。
「山崎さん!」
目をキラキラに光らせた遥に、山崎は少し引きぎみに眉を潜めた。
「永倉さんのお姉ちゃん、覚えてますか?」
山崎は少し考えてから、ゆっくり頷いた。
「柊君のお姉ちゃんでね?
今迷子なんだって!
助けてあげよ―――!!」
遥が山崎の手を掴み、
目をキラキラと光らせた。

