―――――――キーン
と言う刀が交わる音、遥も刀を抜いて戦闘に加わった。
池田屋の部屋の中で、遥は一人の男と刀を交わした。
怖い……
辺りには血が飛び交い遥の頬にたくさんの血がとんだ。
「きゃっ」
一瞬のすきに、遥は壁に寄せられた。
刀を振りかざし手に力をこめる。
また、遥の顔が血で真っ赤に染まる。
(斬ったんだ)
人を殺したという罪悪感。
遥を苦しめるのはそれだけでもとどまらなくて、唖然と立ちすくむ遥の足元に、一気に斬られたものが倒れていった。
「……っ…」
遥はまた刀を振りかざす。
自分に負けてしまわないように。