「永倉さん……」
「……綾野、わりいけど我慢できない」
永倉がそう言うと、遥は少し眉を下げて頷いた。
「あっ……」
痛みはやがて快感にかわり、遥の頭の中が永倉でいっぱいになった。
どうか、永倉さんも同じ気持ちでありますように。
二人の吐息が混ざるなか、遥も永倉も幸せの頂点に達した。
疲れきった遥はそのまま眠ってしまって、永倉は遥に布団をかけると隣に寝転んだ。
どうか君と永遠の愛を―――…
一人の男がただ率直に一人の女を愛した。
それだけのことなのに、その恋は儚く苦しい。
どうか君と………
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