だが近藤はニッコリ笑って
「お帰り、2番隊員の綾野遥殿」
2番隊員………遥はハッと近藤を見ると、近藤は大きく頷いた。
「ここに……置いてくれるんですか……?」
「当たり前だ」
遥の頬に一粒の涙が流れて、幹部たちはほっとした雰囲気になった。
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「それにしても、綾野さんがいなかった時の永倉さんは荒れてましたねぇ」
縁側に座って話をする沖田、藤堂、永倉、遥、山崎、原田はそんな話を持ちこんだ。
「桂なんか一発で捕まえちゃって?」
「そんで長州殴り込みやろ」
「門者も斬ったの新八さんでしょ?」
みんなの話を聞いて、遥は「あはは」と笑うと、永倉は大きなため息をはいた。