「………でも、やっぱり……私が……」 奏多くんが私の口を軽く抑えて 「これ以上、言わないで? そのまま、聞いて欲しい。」 そう言われ、私は深くうなづく 奏多くんは真剣な顔をして、話を続ける。 「でも俺……… あの後、水無瀬にも監督にも言われて、気付かされたんです。 俺には───── サッカーが大切だってことに それと…… もう1つ、決めたことがあるんです」 「決めたこと?」