─────────── 試合は、奏多くんのチームの圧勝で終わりを迎えた。 試合が終わっても、奏多くんの周りにはたくさんの人達がいて なかなか、声をかけるタイミングが見つからず…… いつしか───── グランドには人影が少なくなってきていた。 ─────どうしよう…… もしかしたら……… 奏多くんもう帰っちゃったかもしれないよね? そんなことなら、人が居ても気にせずに話しかけるべきだった。