─────凄い…凄いよ……奏多くん! ボールがゴールに入った瞬間…… 奏多くんは笑顔になる。 一瞬───── チラッとまた、私の方を見てから、今度は…… 微笑みかけてくれた気がした。 不意に微笑む奏多くんを見て その瞬間…… ──────ドキっ と、私の心臓が大きくなった。 今なら……分かる。 映画館の時も……… ううん、その前から────── ────────きっと ────────奏多くんのことが好き