翌日。
話そうと決めたら緊急事態発生。
今日も夏期講習なので、学校に行く。
そして授業を受ける。
そこまでは良いんだけど、ふたりにいつ話そうかとタイミングを見計らっていたら、なんともう授業終わってみんなが帰る時刻まで迎えてしまった。
ど、どうしよう……!
終わってしまった!!
みんなが教室から出る中、ひとり慌てる私。
幸い麗奈ちゃんと百香ちゃんはまだ残ってるみたい。
「日和」
すると肩を置かれて、私は後ろを振り向く。
「悠真くん! お、お疲れ様……!」
「うん。お疲れ様」
優しく微笑み悠真くんにきゅんと胸が高鳴る。
ああ、今日もカッコいい……。
ってそうじゃなくて!
「今日、ふたりに話すんだろ?」
「う、うん……今でも逃げ出したいけど。
それ以上に、ふたりに話したいの」
「そっか、頑張れ。何かあったら連絡しなよ」
悠真くんは「ふたりが帰っちゃいそうだから、俺はこれで」と言って、去って行った。



