『今部屋とかにいる?
窓から空見えるなら開けてみて。
三日月がはっきり見えて綺麗だよ』



私は窓の方に近づいて、外を覗いてみる。



夜空には、都会ならではの少ない星たち。


だけど、それ以上に凛としていて、私たちを優しく照らしてくれる三日月。



勇気を貰えた気がした。


ふたりに伝える勇気を────



『綺麗だった。ありがとう!
久しぶりにこういう景色を見れた気がする。
もう夜遅いから寝るね、おやすみなさい。
また明日、夏期講習で^ ^』



悠真くんに返信したら、私は明日何話そうかシュミレーションしていたら、いつの間にか眠りについたようだった。




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