「日和、お風呂沸いたから入って来なさい」
「あ、うん! わかった」
お母さんはそれだけ言うと、部屋から出てドアを閉めた。
メールも送れたことだし、私はお風呂に入ることにした。
お風呂から上がって、部屋へ戻るとスマホのランプが点滅している。
「……?」
手に取ると、悠真くんから返信が来ていた。
え、悠真くん!?
なんて書いてるんだろう……?
ドキドキしながらも、メールを開く。
『追加してくれたんだ! 何かあったらすぐにこれで連絡できるね。これからよろしく!
話変わるけど、今日の授業どこか上の空だった?
何か悩み事でもあるの?』
……悠真くん気づいてたんだ。
でも、それは悠真くんのことだし……流石に本人の前では言えない。
さりげない優しさに、好きが募る。
……悠真くんは誰に対しても優しいと分かっていても好きだなと思ってしまう。



