「……えっと」
この際だから、話した方がいいのかな?
でも、簡単に話せることじゃない。
麗奈ちゃんと百香ちゃんとまだ楽しく過ごしたい……離れていくのはもう嫌だ。
「特に理由はないんだけど、考え事する時、周りが見えなくなっちゃうんだよね。
ごめんね気をつけるようにするよ!」
これからは周りをよく見てみよう。
ふたりに話しかけられても、すぐに対応できるように。
話したい、話したくない。
嘘をつきたくない、嘘をつかないと。
胸の不両立に苦しくなりながらも必死に誤魔化して、ふたりは「気をつけてよー」と笑いながら納得してくれた。
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