あなたの陽だまりになりたい



「────れのこと───の」



彼は今度はぶっきらぼうに何かを言う。


どうしよう、質問されてたら……。


あんまり口を動かして話してないから、言っていることを読む取ることに必死なのに。



今なんて言ったの……?



なんて二度も通用しないだろうから、無視を貫いた。


私は顔を俯かせる。


どこかと視線を感じるからおそらく彼が私のことをじろじろ見ているんだろう。



……信号が青になった。


ここは逃げるしかない……!!



「……!」



だけどまた彼に捕まってしまい、抵抗するもさっきよりも力が強くて、離れることはできなかった。



向き合う体制になって、端正な顔が近づいてくる。



「なんで俺から逃げるの?」


「……っ! 関わりたくないからよ! 放して!」



こういう時、イケメンは困る。


まともに反応できないのだから。