いつか思い出せた時はこんなこともあったんだねって笑いながら。


それを誰かと共有できるだなんて、今までの私じゃ絶対にできないことだった。



ねえ悠真くん、お願いがそんなことでいいの?


私、こんなに幸せ者でいいのかな?



さっき悠真くん悲しい顔をしてたよね。


もし私が陽だまり……あなたみたいな優しさを持っていたら、その顔は少しは和らぐかな。



悠真くんの力になりたい……あなたの陽だまりになりたい。


私があなたを陽だまりのようだと思うように。



私たちの間に優しいそよ風が吹いていて。



夏休みもすぐそこ。



耳が聞こえないことでたくさん迷惑かけてしまうかもしれないけど、


……夏休みも悠真くんに会える。


楽しみ、という気持ちが収まらなかった。




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