ふと、悠真くんと目が合った。
あ、私……。
ひとり戸惑っていると、悠真くんは安心させるような優しく微笑んだ。
それだけで、私の心が暖かくなって。
……そっか。
私、恐れてたんだ、裏切られるんじゃないかって。
耳が聞こえないことがバレるのを恐れたのも
仲よかった友達に裏切られたから。
友達が欲しいと思っておきながら、どこかで浮かなかったのはそのせいかもしれない。
また裏切られるんじゃないかって怖かったからだ。
でも、悠真くんが笑ってくれてる。
悠真くんの優しさを信じたい。
恐れるだけじゃダメだよね。
悠真くんの優しさまで否定しちゃダメだ。
耳のことはまだ話せないけど、ふたりと友達になりたいって思うから。
恐れないで心に忠実になってもいいよね?



