あなたの陽だまりになりたい



自分の変なプライドが行きたくないと叫んでいる。


だから、何がなんでも普通の生活をしたいんだ。


チャイムが鳴って結局私はプリントを出せずにいた。


心がどんよりしていると、肩に誰かの手が置かれるのを感じる。


振り向いてみればそこには、1番会いたくない宮原くんが立っていた。



「ほら、これ」



宮原くんに紙を渡され、首を傾げつつも折りたたんだ紙を開くとそこには世界史のプリントで
空欄も1つもなく、綺麗な字で書かれていた。


それに隅の方に映像の内容が簡単に書かれていて、とてもわかりやすかった。



でもなんでこれを私に……?



「……わからなかっただろ。字幕もないし」


「……!」



気づいてくれてたんだ……。



「だから、せめてこれだけでも写しな。
それにテスト範囲じゃないしそんなに気にするところもないだろ?」



宮原くんって、実は思ったよりも


優しい……?