「待てよ日和!」
「大輔、急いでよ!」
……え、今の幻聴?
だって、日和って……。
パッと視界を明るくすると、陽だまりが
「……っ」
あの時から随分と大人っぽい顔つきになって、綺麗になっていて、それと似合わない無邪気な笑顔を咲かせていた。
後悔と愛おしさ。
……笑ってて、良かった。
俺はいつでも君の陽だまりになりたいと思っているけど、
君にはもう大丈夫みたいだ。
優しい西日の日差し。
俺は彼女と陽だまりに負けないくらいの優しい笑顔をこぼした。
だけど、静かに溢れるものも止まらなかった。
一杯傷つけてごめん。
たくさんの幸せをくれてありがとう。
だから、これからはたくさん笑って。
陽だまりのような笑顔を周りを照らして。