『私ね、悠真に玉砕されたの。』


ぎょ、玉砕……振られたという言葉をわざわざ変換したということは結構酷いことだったんじゃ。



涙が落ち着いた頃、新たなページにそう加えた麗奈ちゃん。



『日和ちゃんがいなくなってからすぐのことだった。"あいつ以外興味ないから。だけど好きになってくれてありがとう"ってこっぴどくて優しい振られ方だったよ。』



あいつ……?


悠真くんってやっぱり私以外に本命とかいたのかな。賭けやってる場合じゃないじゃん。


悠真くんらしいといえばらしいとも言えるけど、あいつって言う性格ではなかった気がするな。



「あいつって……悠真くんの好きな人?」



麗奈ちゃんはきょとんとしながらも頷く。



「もう賭けやってるとろくなことないよ!
今頃きっと振られて傷心してるんじゃないの!」