放課後になって、ふたりといつもの帰り道を通っていると、私はあるものに目を奪われる。
『日和ちゃん! あそこクレープだよ!』
クレープ屋さんが出張屋台として、公園の一角でクレープを販売していた。
ちょうど杏奈も同じことを考えてたみたい。
『大輔、ちょっと寄ってもいい?』
「うん、僕も食べたいところだった」
大輔は実は甘いのが苦手なんだけど、杏奈が食べるとなると話が別。
彼女のためならと頑張って食べるんだ。
……ふふ、思い出すだけで笑えてくる。
「……あ」
あることをひらめいた。
「……?」
杏奈は不思議そうに首をかしげる。
くくくと声を殺しながら笑う私を大輔は怪訝そうに眺めた。
『私、今お金ないからやっぱいいや。
先帰るから、ふたりで楽しんでよ!』
「え……」
『じゃあね、杏奈!』
「あ、おい!」



