悠真くんの顔は蒼白だった。


それに心なしか顔も赤い。



『いつ行くの？』


「夏休み明けたらもういないよ」


「……そう、なんだ」



悠真くんの最後の顔がこんなんじゃ嫌だな。



「ねえ、宮原くん」


「……うん」


「最後だけおねがいしてもいい？」


「いいよ」



「──笑って。
陽だまりみたいな笑顔を見るの好きだったらから、最後くらいは見たい」



私は笑いかけてみるが、陽だまりとは程遠い笑みだった。


だけど、悠真くんはそんな私に



「……こうか？」



とぎこちないけど、陽だまりのような笑顔を見せてくれた。