……私の秘密を知っているのは、彼と先生だけ。
監視という意味でだったら頷いてもいいかもしれない、と一瞬考えたが関わりたくない気持ちが強いのですぐに取りやめた。
というか……
「名前、何くんだっけ……」
「え、そこから?」
ずっとあなたとか彼しか言ってないから名前が分からない。
名前も分からない人と友達だなんて論外だ。
彼は教室へ入る、私もついていく。
彼の席について昨日と同じノートを取り出した。
そしてスラスラと書いていく。
『俺は宮原 悠真(みやはら ゆうま)
これからよろしく』
宮原、悠真……。
よし、覚えた。
「宮原くんか、わかった」
私はよろしくとは言わずに、自分の席に着いた。



