「女子たちがたまに言うんだ。
"天津さんのこと賭けだったから良かったけど、もし違ってたら何するか分からなかった"って。
だから、後悔してない」
私が今日、なんて言おうと思ってたか分かってる?
"今後一切、ひよちゃんに近寄らないで"
そう言おうとしたんだよ……?
ひよちゃんを守るがために、自ら悪者になって、
ひよちゃんがこんな自分を忘れるように、行動してきたんだ。
そんな人に言えるわけないじゃない……!
「一番後悔していることは、日和をひとりにさせちまったこと。
……だから、ありがとう。日和のそばにいれくれてありがとう」
「なんで、そんな……」
穏やかに笑えるの?
優しい眼差しで言えるの?
そこまでひよちゃんを想っていられるの?
更に話を聞くと、最初は日和以外の女子とは話すつもりはなかったそうだ。
だけど、女子が陰でひよちゃんをいじめの計画を立ててることを聞いて、自分の運命を呪ったようだ。



