「噂はね、こうやるの」
私はあかりちゃんに手話を教える。
『ありがとう!』
『どういたしまして』
それからあかりちゃんは自分のことを話してくれた。
あかりちゃんが私を知ったのは、去年のあの噂の時からだそうだ。
さらに聞くと、噂はやはり学年中に広がっていたみたい。
あかりちゃんは気になって度々様子を見に私のクラスまで訪れたみたいだけど、悠真くんと笑い合ってる私を見て安心したようだ。
しかし、廊下で私がひとりでいるのを見かけるようになってからは、今度は自分の番だって思ったら、今年同じクラスになって今に至るようだ。
ほとんどは手話だけど、分からない単語はところどころ指文字で表しながら、あかりちゃんなりにしっかりと伝えようとする態度に私は嬉しくなった。
『ねえ、宮原と何があったの?
私さ、ひよちゃんの力になりたい!』
正直話すのはしんどい。
あかりちゃんは良い人だけど、裏切られた前例があるからうまく信じればいいのか分からない。



