正直、学校に行くのが辛い。
悠真くんの姿を見るたびに、泣きたくなって、逃げ出したくなって、ひとりだということも思い出す。
……だけど、悠真くんを見れない日も寂しいと思ってしまう自分もいて、そんな自分に毎回嘲笑してるんだ。
「ねえ、ひよちゃん」
昼食を食べる間は特に会話は無くて、お弁当を片付ける時だった。
肩に触れながら、そう言うあかりちゃんに視線を向ける。
『去年、私はひよちゃんの隣のクラスだったの。
最初はひよちゃんがここにいることが知らなかった』
……私もあかりちゃんのことは、つい最近になってから知ったよ。
そこはおあいこだね。
『ひよちゃんがいるって知ったのは、夏休み明けの……』
あかりちゃんはそこで手話をする手を止めてしまった。
『えっと、ウ ワ サね。分からなかった』
「ふふ」
どうやら噂の手話が分からなかっただけのようだ。
あかりちゃんは笑い変えておどけて見せた。



