その翌日の昼休みのこと。
「ねえ、天津さん」
遠くから私を呼ぶ声があるが、私は聞こえるはずもなく、読書にふけっていた。
声の主は段々と私に近づいて、私はようやくその気配に気づいて、視線を本から変えた。
「……えっと」
あかりちゃんではない女子のクラスメイトだ。
しかもひとりではなく、3人だ。
名前は覚えてないけれど……。
一体、何の用なんだろう……?
心なしか、真ん中の女の子が般若みたいな怖い顔をしてる。
流石に失礼だから、そんなことは言えないけど。
「……本当に耳聞こえないじゃん。めんどくさ」
「……? えっと、今なんて」
ボソボソ言ってて、口も動かしてくれないとか、分からないに決まってるではないか。
「いいから、ちょっと来て」
「ねえ、ひよちゃん! 一緒にご飯食べよう!」
「あかりちゃん……?」
私が困っていると、あかりちゃんという助け舟がやってきた。



