突然耳が聞こえなくなった。
何度も聴力がある頃の自分を比べては、当たり前のことができなくなったことへの悔しさを募らせ、泣いただろう。
小学校でいじめられた時にこう言われた。
それも伝わるように、黒板に大きくと。
『さっさと同類のとこにいけよ!
耳が聴こえないやつとは話したくないんだ!』
耳が聴こえなくなった前は、普通の友達だったのに、事故にあった途端ひょろっと態度が変わっていじめられて……どれだけ侮辱されたか。
どれだけ悲しかったか。
『まだ学校にきてるの?
前みたいに戻るとか無理 ムダ』
小学生は素直で残酷だ。だけど、そこまで言わなくても、と何度も何度も思った。
……だけど、その人たちの言うことには従いたくなかった。
どんなに辛くても、私はその人の言う通りにするのだけは嫌だったんだ。



