裏切ったのは、騙したのは俺なんだ。
「……くそ!」
一番苦しいのは、辛いのは日和なんだ。
泣いていい資格とかないだろ?
日和に何て言えば信じてもらえた?
「賭けは嘘だよ。そんなの冗談に決まってる」
そんな嘘をついて、これからもお互い騙すような付き合いをしていけば良かったか?
俺の想いは真剣だから、そんなのしたくない。
「賭けは本当だけど、日和のことが好きなんだ」
そう言えば、日和は信じてもらえる?
そんなの、あるわけないだろ……!
事前に前もって、仲間たちに「なかったことにしよう」と言っても、俺が日和に近づいたきっかけは賭けであるのには変わりなかった。
例え、日和が許してくれたとしても、クラスには賭けだから付き合ってると伝えてあるから穏便に済んでる。
それが本気だと知られたら、周りの女はきっと……想像したくない。
どっちにしろ、俺たちは結ばれない運命だったのかな。
こんなにも日和だけを、
日和だけを愛おしく思っているのに。
「────愛してる、好きだ」
雪空に向けて放った言葉は綺麗に白いモヤと化し、消えていった。
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