クリスマス。
君が涙を流しながら踵を返す。
「……っ」
引き止めることもできずに、俺は立ち止まってしまった。
バレてしまった。
それだけじゃない、日和の側にいれることもできなくなった。
そりゃあ、当たり前だ。
俺は何も行動してこなかったんだから。
ただ幸せに浸ってて、現実を逸らし続けてきたんだから。
最低すぎる俺。
「宮原くんも少しでも幸せだったら嬉しいな」
なのに、日和は最後まで俺に優しさを向けて。
俺はさらに自己嫌悪に陥った。
それなのに募るのは君への愛おしさで。
泣いている君にそう思ってしまう俺は、相当の馬鹿者だ。
「……はは」
雪が降ってきた。
白い雪から連想するのは、先程思い描いた人である日和で。



