日和には見られないようにという一心で俺は日和の腕を掴んで、早くこの場から離れたかった。
日和の腕を引いて、中庭へ向かう。
ふと、日和の顔を覗き込むと、痛そうに顔をしかめていた。
「……ごめん。早く離れよう」
日和の顔は見ずに話したから、彼女には伝わってないだろう。
ごめん、その言葉にはたくさんの意味合いがあった。
中庭に着いても、日和は終始不安そうだった。
『私の秘密をバラしたのは悠真くんなの?』
日和には話した方がいいのか。
いっそ、俺が広げたと言って彼女に憎しみを残した方が良いのでは?
そうしたら、賭けは失敗で終わって、俺は陰で日和を想っていればいい。
だけど、日和の笑顔を消えてしまう。
「……そっか」
「違う!」



