「悠真、天津さんすごい嘘ついたんだね。
だって、普通に話せ……
「……誰だ?」
自分でも聞いたことない声だった。
クラスメイトに、自分に憤りを感じた。
日和はそう思われるために努力してきたのだから、普通に話せると思われることはその表れだと思う。
だけど、それじゃあんまりじゃないか。
誰も日和の努力を見てないんだ。
……あいつの努力を見てないでよくそんな軽々しく言えるよな。
お前らが出来て当たり前だと思っていることを、日和はどれだけ羨ましがっているか。
こいつらは分かってない。
俺たちが普通に会話できたり、音楽を聴けたり、電話できたり……
そんな当たり前のことが難しいことなんだってこと。



