賭けは失敗と言えばいい。
お金なんかよりも日和の心よりも
日和の笑った顔だけが失われなければそれだけで良かったんだ。
懇願してた日和のメアドをゲットしたのにもかかわらず、俺はそれをチャンスへと導くことはしなかった。
夏休み明けからは、賭けのことは忘れて最低限度で話そうと決めた。
今の日和には麗奈や百香がいるし、少しずつ話す頻度を減らしたら不自然には思わないだろう。
そう思い、夏休み明けの教室へ足を入れようとした時だった。
「……は?」
黒板には俺と日和の夏祭りの写真が貼られてあった。
別にそれはどうでもいい。
俺はそういう展開は願ったり叶ったりだから。
だけど、ある文章を見捨てることはできなかった。
そりゃあ、当たり前だ。
──好きなやつがずっと守り続けてきた秘密が暴かれてしまったのだから。



