それから、俺は彼女を日和と呼ぶようになった。
「ねえ、空が綺麗」
日和が見える音の無い世界は美しいと知った。
日和に初めての恋をするようになってから、俺は人が変わったかのように日和以外の女と関わらないようになった。
好きになってしまった俺自身は日和には俺だけでいいと思ってくれたらどんなに嬉しいか。
だけど、
『少しだけ』
寂しそうに笑った日和を見て、女友達が欲しいのかなと思った。
日和の望みを叶えたいと思って、俺は日和と仲良くなれそうな人を選んで、紹介しようと思った。
『ありがとう』
彼女のその言葉を聞くと、俺もまた喜ばせてあげたいと以前では想像もできなかった言動が生まれてくる。
そして、小さな幸せを感じていた。
日和は新しい友達ができて、とても嬉しそうだった。



