手話を覚えるのは全然苦じゃなかった。 英単語を覚えるのが苦手な俺にとってはそれは不思議なことで。 『俺と友達になって欲しい』 必死に覚えた俺の紡いだ拙い手話と、 『ありが、とう……』 涙を流しながら"綺麗な"声で紡がれる手話は当たり前だけど、全然違った。 「これからもよろしくね」 「……!」 そう言われ初めて君の笑顔に触れた時、 俺は初めての恋をしてしまった。 今まで本気の恋なんていらないと思っていた俺に 君は本当の恋を教えてくれたんだ。 * *