あなたの陽だまりになりたい



学校に出て、信号待ちの所でやっと捕まえることができた。


……こいつ、思った以上に足が速い。



「……なんで私を追いかけたの?」



彼女は静かに問いかけた。


俺は息をゼエゼエ吐きながら「天津さんが逃げるからだろ」と言った。



そうして、しばらく会話をしていると、俺はまた違和感を感じる。


……こいつ、さっきから俺との会話が噛み合わない。


そして、彼女は早く帰りたいように見える。



俺は無理強いするのも良くないと思い、彼女を送ろうと視線を向けたら、あるものに目がいった。



「耳マーク……?」



彼女の鞄にあるストラップ……耳マークというものがとてもイマドキの女子が流行りそうなものではない。


彼女は苦し紛れに「人体が好き」とか言ったものだから、信じることにはしたけど、嘘だとすぐにわかった。



俺は気になって、そのストラップを手にとってよく見たら、彼女の秘密が分かったのだ。



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