「日和!」
「わっ! 悠真くん!?」
と、突然肩を軽く叩かれ、後ろを振り返ると、意地悪く笑う悠真くんがいた。
もしかして、麗奈ちゃんは悠真くんに気づいて、気を遣ってくれたのかな……。
「お弁当、食べても良かったのに」
「あ……悠真くんを待ってただけだよ。
一緒に食べよう」
「うん」
百香ちゃんとは話せたけど、友達に戻ることはないだろう。
なんとなく、そう思った。
やっぱり壁ができてしまったから、悠真くんみたいに普通に接してくれはしないだろう。
その日の昼休みは会話がいつもよりも少なかった。
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