「悠真くん……?」
『そこから先は書かないで』
悠真くんは私が持ってたペンを取り返して、そう書き加えた。
私は緊張しながらも頷いた。
『私とあなたは生きる世界が違うからこそ、一緒に分かちあいたい。』
『いない方が』という部分は斜線で消して、ポジティブな言葉に変えた。
ふたりで顔を見合わせて、ふっと笑みをこぼした。
『未だに信じられない気持ちもあるんだけど、日和の気持ちは俺と一緒?』
『うん、一緒だよ。私も信じられないけど』
ねえ、悠真くん。
私はどんな夢でも見てるのかな。
悠真くんと両想いだなんて、私の妄想の世界だったから、それが現実となった今、実感が湧かない。
『俺は日和と同じ世界で生きたい。もし分かれ道でバラバラになろうとしても、俺は日和を追いかける。
日和が迷惑かけても大歓迎、お互いふたりでたくさん乗り越えていきたい。
だからさ』
その続きは手話だった。
『俺と付き合ってください』



