「悠真くん、メモ帳貸してもらってもいい?」
悠真くんはポケットからメモ帳を取り出して、私に渡す。
私は今の想いをありったけ詰め込んだ。
『私は耳が聞こえない。だから、そのせいで色んな人に迷惑かけてきた。
今回もそう、悠真くんにたくさんのものをもらったのに、恩を仇で返す感じがしてとても自分が嫌になったの。』
私は途切らせることなく、勢いよくそのまま書き連ねる。
『本当は悠真くんとずっと友達でいたい。友達をやめたくない。嘘をついちゃってごめんなさい。悠真くんと同じ気持ちだった。
私も悠真くんが好きです!』
私はそう書いて、手話で『好きです』ともう一度伝えた。
もう抑えられない。
『だけど、私とあなたは生きる世界が違うから、一緒にいない方が……』
私はそこまで書くと悠真くんに腕を抑えられる。



