中庭に着いて、私はお弁当を食べずに悠真くんと話そうと決めた。
「悠真くん」
「ん?」
悠真くん、今まで優しくしてくれてありがとう。
だから、もうその優しさを他の人に向けてほしい。
あなたと出会う前はひとりで生きてきたから、私は大丈夫だけど、
あなたまでひとりになってはいけないから。
「……あのね、友達やめよう?」
やっとのことで言えた言葉。
『……俺は』
悠真くんは自分を指差して、それきり続きの言葉が紡がれなかった。
悠真くんは優しいから、私のことを考えて迷ってくれてるのかな。
嬉しいけど、私は優しさをもらう存在じゃないから。
悠真くんが頷くためには、嫌われるように仕向けるしかない。



