「日和、行こう」
そして、昼休みを迎えた。
耳が聞こえないのがバレてしまったからか、悠真くんの態度が開放的になった気がする。
今まで、人前で堂々と私を誘ったりしなかったのに……。
「う、うん」
嬉しくなりつつも、緊張しながら頷いて、悠真くんの方へ駆け出した。
……って何やってるのよ私。
悠真くんと離れなきゃって決めたのに。
友達をやめるって決めたのに。
早速、決心を鈍らせる。
『日和はいつも通りでいいんだからな』
「……うん」
いくら悠真くんが優しくても、無理をしている優しさなら、私にして欲しくない。
私がいつも通りでいたら、悠真くんと私の誤解が広がってしまう。
だって、あれは……私たちが付き合ってるように思わされる表現だったし。
悠真くんは私のために無理しているなら、私は絶対にやめさせたい。



