耳が聞こえないことがクラス中に知られてしまった。
それはつまり、誰かが他言したということになる。
「……」
悠真くんと一緒にいる時は恋のドキドキする以上に心が安らいだのに
今は真逆の意味でドキドキしてしまう。
悠真くんはそんな人じゃないって分かってるけど
『私の秘密をバラしたのは悠真くんなの?』
どうしても疑ってしまう自分がいた。
そんな風に思う自分が嫌だった。
手話で尋ねた私に悠真くんは悲しそうに顔を歪ませる。
だけど、悠真くんは何も反応しなかった。
きっと肯定の意味なのかな。
好きな人、それ以前に信じきっていた友達に裏切られたのは明らかだった。
『そっか』
『違う!』
『何が違うの?』
私はキッと悠真くんを睨む。
裏切ったのは悠真くんの方だ。



